SMAPの歌に「世界に一つだけの花」という曲があります。大ヒットしましたし、宇宙飛行士の野口さんが宇宙から流したりしていたので、ご存知の方も多いと思います。
“そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ”
震災の影響でやたらと流れたACのCM。その中の一つに使われていた「こだまでしょうか」という詩の作者である金子みすずさん。金子さんの詩に「私と小鳥と鈴と」という私の好きな詩があります。これも有名な詩なので、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。小学校の授業でも使われたりしているみたいですね。
「私と小鳥と鈴と」
私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに、たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
私たちは一人一人が違っていて当然で、一人一人がかけがえのない個性的な存在です。
このことに何も異論はありません。むしろ好きな考え方です。
でも
こうも思うのです。
やっぱり人との違いも気になるよなぁ、と。
だってにんげんだもの・・・と相田みつをさんのようにつぶやきたくなります。
気分が落ち込んだり、マイナス思考が強くなると、特に人との違いが気になりやすくなるようです。
こんなことで悩んでいるのは自分だけじゃないか。
こんな失敗をするのは自分だけじゃないか。
こんなにしんどい思いをしているのは自分だけじゃないか・・・。
そして余計に気分が落ち込み、マイナス思考もますます強くなり・・・という悪循環にはまってしまいます。
そんなことを考えていたら、ふと思い出したものがあります。
まずは下の絵を見てください。濃い灰色と薄い灰色が交互に並んでいるように見えますよね。でも実は違っているのは境目の色だけです。試しに指や鉛筆などで境目を隠してみて下さい。みんな同じ色だということに気付きましたか?これは「クレイク・オブライエン効果」といって、錯視図形の一つです。
私たち人間は、「違い」に敏感です。
違いは大きく見え、同じ部分は見過ごしがちです。
違いばかりに目がいき、同じ部分に気付きにくいのです。
しんどい時、苦しい時は、人との「違い」ばかりが見えがちですが、「同じ」ところもあるはずです。
しんどい時、苦しい時こそ、他の人と同じようにできていることにも目を向けてみて下さい。
その失敗をしている人は、本当にあなただけでしょうか。
そのことで悩んだり苦しんだりしているのは、本当にあなただけでしょうか。
皆ができていることで、あなたもできていることは本当にないでしょうか。
ちなみにタイトルは川柳のように語呂が良かっただけで特に意味はありません・・・。
by 小鳥のように歌えないけど、自分の歌声にショックを受けることはできるカウンセラー
カウンセリングルーム虹