初めてカウンセリングを受けに来られる方から、「で、どうしたらいいですか?」と尋ねられることがよくあります。テレビなんかで見かける占い師の方や霊視ができる方だと、「〇〇しなさい!」と明確に言い切れるのでしょう。でも、あいにく私はただの臨床心理士です。残念ながら、誰の未来も分かりませんし、どこの霊も見えません。
具体的に何をすればいいか指示が欲しい方の中には、自分ではどうすることもできない無力感でいっぱいの方や、悩み疲れて何も考える力が残っていない(と思っている)方などがおられるのかもしれません。限界まで悩み苦しんだ後に、わらをもすがる気持ちでカウンセリングを受けに来て、具体的なアドバイスを求めたくなる気持ちはよく分かります。
もちろん、内容によっては具体的に提案させていただく事もありますし、切迫した状況では強く指示する場合もあります。
でも、多くは正解のない問いばかりです。
そんなカウンセラーを、マラソンの伴走者に例える方もいれば、遭難者が下山する際のガイドになぞらえる方もいます。ランナーよりは冷静にペースに気を配れますし、遭難者よりは気持ちに余裕があり、どの道が危ないかぐらいは分かります。
でも歩くのは自分です。どの道を行くか最終的に決めるのも自分です。
そういう意味で、カウンセリングとは、「受ける」という受動的・消極的なものではなく、「利用する」という能動的・積極的なものだと思います。カウンセラーは、問題を抱えた方が、自分自身で問題を解決していけるようにお手伝いをさせていただきます。「カウンセラーに助けてもらった」と思われるのではなく、「自分で解決できた」と感じられることを願っています。
カウンセリングを「受けに」来るのではなく、ぜひ「利用しに」いらしてください。
一緒に問題を考えさせてください。
by 占いも霊視もできないけど一緒に考えていきたいカウンセラー
カウンセリングルーム虹