長々と続けてきた「不適切な思い込み・偏った考え」の紹介ですが、とりあえず今回で終わりにします。
・自己関連づけ(自己中心思考)
例えば、子どもが何か問題を起こした時に、「自分がダメな母親だから」とか「自分の育て方が悪かったから」と考えるように、自分の身の回りで起きる悪い出来事を、全て自分の責任だと思いこんでしまうことです。とにかく自分のせいにして自分を責めてしまうので、当然自信はなくなりますし、気分も憂うつになりがちです。
我々人間の社会は数え切れないぐらい多くの要因が複雑に絡み合って成り立っています。誰か一人のせいで物事が悪くなるとは考えにくいです。この考え方も、事実を冷静に見ることを難しくさせてしまいます。
・独断的推論
これまた、小難しい言葉ですが、平たく言えば「心の読みすぎ」です。わずかな相手の言動から、勝手に相手の心を読みすぎて、事実とは違う結論にたどり着いてしまいます。例えば、自分の側で誰かがひそひそ話をしているのを見ると、「自分の悪口を言っているんだ」と考えたり、挨拶が返ってこなかっただけで、「自分は嫌われているんだ」と考えたりします。
「そうであるかもしれないが、そうでないかもしれない。それだけでは決められない」という客観的な判断ができなくなります。
「人からどう思われているか」を必要以上に気にしてしまう人、要注意です。
私達人間は、社会的生物であるが故に相手の言動から心を読もうとします。相手の心を推し量ることは円滑なコミュニケーションのためには必要なことです。でも読みすぎると現実から離れてしまいます。「過ぎたるは及ばざるが如し」ってヤツですね。何でも「〇〇すぎ」は良くないのです。
なお、以前、このブログで書いたように(「カウンセラーは心が読めるのか」)、心の専門家でも、相手が何を考えているか、何を思っているのかなんてはっきり分かりません。あなたが霊能者や超能力者でないならば、他人の心の読みすぎにはご注意を。
・拡大解釈と過小評価
自分の持ついろんな資質の中で、人より劣っているところやダメなところを必要以上に大きく、重大なことのように思いこんでしまうのが「拡大解釈」。自分の長所や成功した体験など良いところは小さく見積もってしまうのが「過小評価」。二つが組み合わさると、欠点だらけ、ダメなところだらけの人間像が出来上がってしまいます。当然、自己評価は下がってしまい、自信がなくなります。
これ、逆でも困ります。自分の良いところを拡大解釈し、悪いところを過小評価して、いつも自信満々な人・・・。これだと、自分はしんどくなりませんが、人間関係には支障をきたしそうですね。
これまで、5回に渡って、「不適切な思い込み」や「偏った考え」の例を紹介してきました。自分に当てはまるものはありましたでしょうか。
ちなみに私、小学生の頃、席替えをする度に、隣の席の女の子が気になって仕方がない時期がありました。私が落としたプリントをわざわざ拾いに行ってくれたり、消しゴムなんかをニッコリ微笑みながら貸してくれたりすると、「ボクのことが好きなんじゃないか」と、思い上がりも甚だしい勘違いをしていたのです。まさに「独断的推論」です。大人になってからこれをやると、確実に女性から気持ち悪がられます。
「不適切な思い込み」や「偏った考え」は、自分がしんどくなるか、もしくは周りの人に迷惑をかけるかで、あまり良い結果は招かないようです。
by 恋(勘違い)多き子どもだったカウンセラー
カウンセリングルーム虹